兵庫県内における印章業者の活動は古く、明治27~28年頃尼崎市、西宮市、神戸市、明石市、姫路市、但馬地区、淡路地区、東播地区、西播地区、北播地区等に各単位組合が結成されそれぞれ活躍してきた。

 

 昭和22年、戦争の終結にともない統制のとけないゴム印用のゴム板の配給流通を円滑にするため、当時の法律により県下統一の協同組合を設立してゴム板の需要調整等を主たる事業目的に組合活動を行ってきたが、当時の協同組合法が改廃され昭和23年には組合は解散することとなった。

 

 戦後の国家体制も全般的に変わり復興が進む中、組合活動も以前の各単位組合が活発化してゆき、昭和41年4月には兵庫県印章業組合連合会が発足して県下の各単位組合が一本化され、同業者の団結による印章業界の地位の向上を目標に組合活動も次第に活発化されてきた。

 

 しかし、その後の社会情勢の変化は目覚しく、いわゆる高度成長が好況裡に推移したが、昭和45年第一次オイルショックでこの好況に陰りが見え始めた。こうした急激な経済の変動に対処し同業者の利益を守り発展させるためにはより強力な組織と組合員間の団結を強化する必要があり、そのための事業協同組合の結成が望まれ、昭和52年5月に連合会から現在の協同組合に改組され、所在地を神戸市中央区北長狭通8丁目1番14号に置き、昭和52年6月30日に兵庫県知事許可を得て兵庫県印章業協同組合が誕生した。

 

 そして平成8年7月には現住所地へ永年の懸案であった組合事務所を新設、平成10年7月に事務所移転変更登記して、今日に至るまで活発に組合事業活動を展開している。